消費税が8%から10%に上がってから
早、幾星霜…
そうでした!笑
でも上がるときは結構騒いだのに
今となってはすっかり定着
みんな納得してる感がありますよね。
ということで、ここらでもう一度
消費税がなぜ10%になったのか
また、その使い道についておさらいしていきましょう。
目次
1消費税とは
そうです。
ただし、実際に税金を国に納めているのは店側
つまり事業者です。
☆ワンポイント用語解説
消費税のように税の負担者と納税者が異なる税を「間接税」といいます
また、消費税には国に納める分と
都道府県に納める分があるため
国税であり、地方税でもあるといえます。
2021年時点での消費税率および地方消費税率は
以下のようになっています。
- 国に納める消費税率 7.8%(軽減税率6.24%)
- 地方消費税率 2.2%(軽減税率1.76%)
※国税庁HPより
2消費税の使い道
消費税の使い道として一番大きなものは
社会保障費です。
医療や年金、介護など、国民生活の基盤を
支えるために使われています。
次に使い道の割合が大きいのが国債費
つまり国の借金返済のために使われています。
その他にも道路や災害対策などの公共事業や
警察や消防といった公的サービスの充実のために
使われています。
3消費税が10%に引き上げられた理由
ではなぜ消費税が8%から10%に
引き上げられたかというと
増加する社会保障費に対応するためです。
ドムくんの言う通り
少子高齢化の影響で日本の社会保障費は
ここ30年でおよそ3倍になっています。
それを保険料だけで賄おうとすると
現役で働いている世代に負担が集中してしまいます。
小金を貯め込む老人…。
言い方はともかく(苦笑)
確かに消費税は年齢や所得の高低を問わず
国民に広く平等に税負担をしてもらえる点で
優れています。
また、徴収漏れが少なく
安定した税収といえます。
現状では足りない社会保障費は国債の発行
つまり国の借金で補っています。
それはそのまま次の世代への負担として
残ってしまいます。
消費税の増税は現在の社会保障費を
広く皆で負担することで
次世代への借金を少しでも減らす目的もあるのです。
4消費税率が上がると景気が悪くなる!?
ところで消費税増税の議論が出ると必ず懸念されるのが
消費が落ち込み、景気が悪くなるということです。
10%へ増税された際もそうした話が出ました。
しかし、実際3年経ってみてどうでしょう?
そうなのです。
増税当初は一時的に消費は落ち込みます。
しかし、しばらくすると持ち直すことは
過去のデータから明らかになっており
実際、今回もそうなっています。
もし、消費税と景気が連動するならば
スウェーデンやデンマークなど
日本の倍以上の消費税が課されている国は
常に不景気ということになります。
しかし、もちろんそんなことはなく
むしろ「IMD国際競争力ランキング」では
両国とも日本より上位に位置しています。
それはもしかしたら
消費税が上がったことで受けられる恩恵を
国民が感じていないせいかもしれません。
本来、消費税が上がり、社会保障が充実すれば
将来への不安がなくなり
人々は安心してお金を使えるようになるはずです。
現に消費税率の高い北欧の国々ではそのような
「高福祉」によるお金の「好循環」が生まれています。
しかし、日本ではまだまだそうなっていません。
特に10%への増税に際し
政府はその使い道に関し
これまでの医療や介護など「対高齢者」に加え
子育て世代へもその恩恵を拡充するとしています。
具体的には下記のような取り組みがあげられています。
- 待機児童の解消
- 幼児教育・保育の無償化
- 高等教育の無償化などがある。
5消費税を考えることはこれからの暮らしを考えること
消費税増税が社会保障費増大に対応するものであることは
前の章でお伝えしました。
その増大額は毎年1兆円と言われています。
そのため、政府は2008年に消費税において
下記のような閣議決定をしています。
「これから増税した分は全て医療、介護、年金
子育てといった国民の社会保障だけに充てる」
このことは2009年3月に
「改正所得税法」にも法律として
明記されました。
そうした意味では、消費税10%というのは
現在の社会保障を維持するために
最低限必要なものいうことになります。
ですから、消費税を下げたければ
何かを我慢する必要があるし
さらに手厚い保障を望むなら
それは増税とセットで考えるべきということになります。
消費税を考えるということは
国にどこまでの安心や保障を望むかを考える
ということでもあるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は身近な税である消費税について
説明しました。
これからはコンビニでお弁当を買う時にも
チラリとその使い道について思いを馳せてみては
いかがでしょうか。
ぜひ、私達の暮らしを支え、豊かにし
将来に安心をもたらすために使って欲しいですね。