スーパーでのお買い物や、電気などの光熱費の値上げ。
給料は何十年も変わっていないのに、年金の保険料など出ていくものばかり増えて行っていますよね。
ですが、いざ節約したいと思ってもどうしたらよいか分からない人も少なくありません。
今回は節約を始める前にするべきことを学んでいきましょう!
目次
家計簿を活用しよう!
いまの現状を知ろう
家計改善をはじめるには現状を整理しなければ始まりません。
家計簿は生活する上でも欠かせません。
例えば、車には速度計、エンジン回転数計、ガソリン残量やカーナビのGPS地図など現状を把握するために必要なものが搭載されていますよね。
家計簿がないということは、目隠しをして車を運転するようなものなのです。
みなさんが働いている会社には貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などが必ずあります。
しっかりと経営をするには数字のチェックは重要であり、家計も同じことが言えます。
出費は少しずつ増える
「うちは貯金できているから大丈夫!」
たしかに貯金できているかもしれませんが、もっと自由なお金があったかもしれませんよ。
しっかりと家計簿をつけていると毎年少しずつ出費が増えていることに気づくはずです。
電気代など原材料費が元に値上がりしているものはもちろん、気づいたら増えているものもあります。
動画配信サービス、定額使い放題サービス、クラウドストレージサービスなどオンライン上のものは要注意です。
いつでも使えるように…と月に1回も使っていないものばかりになっていませんか?
「月に1,000円ぐらいだから」が積重なる大きな金額になってしまいます。
普通に生活していると気づかずに出費は増えていきます。
「振り返る」という、リセットするタイミングを作る必要があります。
サイレント値上げに気づける
スーパーで値段は変わらないけど内容量が減っている「サイレント値上げ」という言葉を聞いたことはありますか?
サイレント値上げはスーパーだけでなく、さまざまなサービスでも起きています。
もっと安く使えるプランができているのに高いサービスを使い続けていたり、ポイント還元の仕組みが変わっているのに気づかずにいることもあります。
家計簿をつけていると「他に方法はないかな」と感じやすくなり、家計改善の行動に移すキッカケに出会いやすくなるのです。
キャッシュレスなら続けやすい
家計簿は続けるほど「変化」に気づくことができます。
数年前と今を比べれば何が変わったのか一目瞭然です。
しかし、誰もが感じる家計簿のデメリットは「めんどくさい」ことでしょう。
そのデメリットをカバーしてくれるのがキャッシュレス決裁です。
家計簿アプリと連動させることで、最初に設定をしておくだけで自動的に家計簿が作られます。
キャッシュレス決裁ならポイントも貯まりやすく一石二鳥でしょう。
完璧な家計簿でなくてもいい
「帳簿は1年単位で完璧に!」と考えずに続けることを優先しましょう。
たとえばパートナーのお小遣いが3万円なら内訳までは必要ありません。
大切なのはおおまかでも家計を把握することです。
【基本編】
家族の収入を知っていますか?
家族で生活しているならみんなの収入がどれぐらいあるか把握していますか?
自分ひとりが頑張っていても、家族が使い放題なら効果は大きく下がってしまいますよね。
特に共働きだと「お財布は別」とブラックボックスになってしまいがちです。
お互いに「向こうがちゃんとやっているハズ」と思っていて、数十年後に貯金がゼロでは取り返しがつきません。
固定費をチェック
毎月必ずお金がでていくものが固定費です。
- 食費
- 家賃や住宅ローン
- 自動車ローン
- 水道光熱費
- 通信費
- 教育費
- サブスクリ
- お小遣い
- 各種保険料 など
1年に1回支払うものも固定費といえます。
- 自動車の維持費
- 年間契約の利用サービス代金
- 各種保険料 など
固定費は家計改善の本丸といえるでしょう。
毎月支払っているのに「見直そう」という気持ちが無くなってしまうのが固定費だからです。
まずは水道光熱費やサブスクなど簡単ですぐに効果が出せるところから始めるのがオススメです。
通信費や保険料はポイントです。
この2つは技術や社会の変化の影響を受けやすく、料金プランの変動が激しいからです。
しっかりと調べる必要がありますが「格安SIM」に変更したり、保険内容を見直したりすれば数万円も削減できます。
見直しのポイントは「やりすぎていないか」です。
例えばスマホのデータ容量(ギガ数)は20GB以上で契約している人が約半数ですが、スマホを使う人の約半分が3GB以下しか使用していません。
▲総務省 「モバイル市場の最近の動向について」より
「安心だから」
と思ってつい高いものやすべて揃ったプランを選んでしまいがちです。
しかし、冷静にみると不要である固定費はたくさん隠れています。
また、固定費は1度増えると無くすことはとても難しいのが特徴です。
「欲しい!!」という感情に流されずに数年、数十年とかかるトータルの費用や、処分の仕方まで考えて判断しましょう。
変動費をチェック
- 外食費
- 嗜好品
- 美容費
- 医療費
- 交際費
- ガソリン代
自分の意志で使おうと思わなければ大きく削減できるのが変動費です。
変動費は「ライフスタイル」と大きく関わってくるのが特徴でもあります。
ストレス発散を外食でする、新作の化粧品に関心がある、長距離ドライブが好きなど習慣や価値観が関係する変動費はまさに身を切る改革です。
家計改善を固定費から始めるのは個人の気持ちが大きく影響しないからでもあります。
「お金があるから旅行に行く!」
「夏だから新しい服を買う!」
手元にあるお金をすべて使ってしまうような浪費に繋がる変動費。
どこかに行くならあらかじめ計画を立てたか、服なら本当に必要なのかを自分に問いかけてみましょう。
少なくとも「予算」は大切です。
1年間で趣味に使える金額の「上限」を決めておけば、自分にとって本当に大切なモノやイベントにお金を使えるようになります。
【応用編】
数年に一度のイベントに備える
車の買換え、子どもの進学などいつ起きるかほぼ確実に分かるものはたくさんあります。
数年に一度の出費は早く行動すると大きく出費を抑えられる傾向があります。
たとえば貸衣装であれば、直前になるほど値段は上がってしまいますよね。
また、準備する期間が長ければたくさんの選択肢を見つけることもできます。
数年に1度のイベントは大きな金額になる分、事前の準備の効果は大きくなります。
税金や補助金を味方にする
つみたてNISAやiDeCoなどで「増やす」のも選択肢ですが、家計改善では「税金」を上手く味方につけるのもポイント。
税金は年末調整や確定申告で申告しないと減税されないものがほとんど。
いままで何もしてこなかった人にとってはノーリスクで数万円、数十万円を手に入れられるチャンスでもあります。
家計簿を「もしかして」とゲーム感覚で見てみるのもよいでしょう!
【これから】冠婚葬祭やイベントが復活する
新型コロナウイルスによって家計貯蓄は増えたと言われています。
数年という長い外出規制で「結婚式」などを先延ばしにしていた人たちがいっせいに動き始めます。
葬儀も最小限だったものが、〇〇回忌などをするようになるでしょう。
職場での飲み会を始めとする行事も再開されていき、値上げと重なってダメージが大きくなりがちです。
冠婚葬祭に参加する費用は少なくはなく、1ヶ月に数件と重なることもありますよね。
1年間に何回かを想定して冠婚葬祭予算をつくって毎月積立てておけば、慌てずに済むでしょう。
会社での付き合いも同じく金額を決めておくのがコツです。
冠婚葬祭は参加するのが「当然」と考える人もいますが、時には断る勇気も必要です。
まとめ
値上げラッシュを機に基本に戻って家計簿を見直してみましょう。
固定費にはずっと使っていないサービスや、自分には手厚すぎる内容のプランなどが隠れているかもしれません。
つい使いすぎてしまう変動費は1年間の予算を決めておくと効果的でしょう。
お金はしっかり用意して、仕組みなどを学べばオトクになるものがたくさんあります。
塵も積もれば山となるので、小さなことでも1つずつ改善していきましょう!