先日、政府は2024年を目途に社会保険証を廃止し、マイナンバーカードと保険証を一体化した、マイナ保険証への切り替えを目指すと発表しました。
以前より政府はマイナポイントなどでマイナンバーカードの取得を推進してきましたが、取得率は50%強に留まっています。
そこへきて今回のマイナ保険証への切り替えの発表は、事実上のマイナンバーカード取得の義務化とも言えます。
そのことについての是非はともかく、いずれにせよ、今後はマイナンバーカードを持っていることが前提の世の中になっていくことでしょう。
そこで今回は、マイナンバーカードの取得方法からマイナポイントの利用法、社会保険証としての使い方を解説します。
目次
1 マイナンバーカードの取得法
1-1マイナンバーカード取得に必要なもの
マイナンバーカードを取得するには地方公共団体情報システム機構へ申請が必要です。
申請に必要なものは以下の2つです。
- 顔写真
- 個人番号カード交付申請書(申請書ID)
個人番号カード交付申請書は、マイナンバーの通知カードの下部にある申請書です。
通知カードは、マイナンバーが記載された紙製のカードで、マイナンバーが決定された2015年10月以降に届けられているはずです。
…(苦笑)
正直、ドムくんのような人もいるでしょう。
もし個人番号カード交付申請書を紛失してしまった場合は、区役所で再発行してもらえます。
再発行した際は、申請書IDの記載があるかも確認しましょう。
申請書IDもマイナンバーカードの申請に必要になります。
1-2マイナンバーカードの申請方法
マイナンバーカードは以下の4つの方法で申請できます。
スマートフォンでの申請
①交付申請書のQRコードから交付申請用サイトへアクセスする
↓
②氏名とメールアドレスを登録する
(申請書ID の情報はQRコードに含まれているので入力不要)
↓
③登録したメールアドレスに届いた申請用のアドレスにアクセスし、顔写真を登録する
↓
④必要事項を入力し、完了
パソコンでの申請
①交付申請用のWebサイトにアクセスする
↓
②氏名とメールアドレスを登録し、交付申請書記載の申請書IDを入力する
↓
③登録したメールアドレスに届いた申請用のアドレスにアクセスし、顔写真を登録する
↓
④必要事項を入力し、完了
そうですね。
スマートフォンの方が、申請書IDの入力が省け、スマートフォンのカメラで撮った顔写真がそのまま使える分、手間は少ないかもしれません。
証明写真機での申請
マイナンバーカードの申請は一部の証明写真機からもできます。
①メニュー画面で「個人番号カード申請」を選択する
↓
②交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざす
↓
③画面の案内に従って、必要事項の入力と顔写真の撮影をする
↓
④データを送信し完了
対応している証明写真機については、下記マイナンバーカード総合サイトのリンクを参照ください
まちなかの証明写真機からの申請方法
郵送での申請
個人番号カード交付申請書に必要事項を記入して郵送します。
下記、マイナンバーカード総合サイトのリンクから料金受取人払いの封筒素材がダウンロードできるので、切手代はかかりません。
申請書送付用封筒の作成について
1-3マイナンバーカードの受け取り方
マイナンバーカードは本人が窓口で受け取るのが基本です。
申請から1ヵ月ほどで、住民票のある市区町村から「交付通知書」が届きます。
この交付通知書と、以下の書類を持参し、市区町村の役場など、指定の交付場所で受け取ります。
- 本人確認書類(運転免許証・写真付きの住民基本台帳カードなど)
- 通知カード(2020年5月までに交付されている人)
なお、受け取る際に暗証番号の設定をします。
この暗証番号はマイナンバーカードを利用したサービスを活用する際に必要になるので忘れないようにしましょう。
郵送での受け取りも可能ですが、それには以下のような条件を設けている市区町村がほとんどです。
・交付申請を窓口で行い、本人確認と暗証番号の設定を行った場合のみ
つまり、申請か受け取り、どちらかは必ず窓口に行く必要があるということです。
2 マイナポイントの利用方法
マイナポイントとは、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を紐付け、紐づけられた決済方法で買い物をすると得られるポイントのことです。
ポイントは、次回購入時、値引きとして利用できます。
マイナポイントの利用手順は以下の通りです。
①マイキーIDを発行する
マイナンバーカードにはICチップが搭載されており、電子証明書が格納されています。
この電子証明書を読み取り、発行するのがマイキーIDです。
電子証明書はスマートフォンかパソコンで読み取れ、スマートフォンの場合は、マイナアプリをダウンロードする必要があります。
なお、読み取りに対応しているスマートフォンの機種は以下のサイトで確認下さい。
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/nfclist/
パソコンの場合はマイナポイント事業のHPから「マイキーID作成・登録準備ソフト」をダウンロードして使用します。
なお、パソコンでのICチップ読み取りにはICカードリーダライタが必要です。
②マイナポイント事業に申込む
ポイント還元を受けるキャッシュレス決済方法を選択します。
選択できる決済方法は1つです。
現在、マイナンバーカード新規取得者に対し、最大5000円分のポイント還元がおこなわれています。
期限は2023年2月末なので、ポイント付与を受けたい方は急いで申請しましょう。
また、このあと説明する、マイナンバーカードを健康保険証として利用する申し込みを行なった方にも最大7500円分のポイント還元がされます。
こちらも期限は2023年2月末です。
3 マイナンバーカードを健康保険証として使う方法
マイナンバーカードを健康保険証として使うには、スマートフォンかパソコンで利用申込を行います。
スマートフォンでの申込
①マイナポータルのアプリの「健康保険証利用申込」から申し込みページを開く
↓
②利用規約に同意し、「申し込む」を押す
↓
③案内に従ってスマートフォンを操作し、マイナンバーカードを読み取る
↓
④申し込み状況を確認し、問題なければ完了
パソコンでの申込
①マイナポータル(下記リンク参照)のサイトから申し込みページを開く
https://myna.go.jp/
↓
②利用規約に同意し、「申し込む」を押す
↓
③ICカードリーダーライタをPCに接続し、マイナンバーカードを挿入後、「申し込む」を押す
↓
④マイナンバーカード受け取り時に設定したパスワードを入力する
↓
⑤申し込み状況を確認し、問題なければ完了
まとめ
今回はマイナンバーカードの申請方法などについてお伝えしました。
今後、マイナンバーカードの重要性、利便性はますます高まっていくことでしょう。
今のうちに申請だけでも済ませておくと良いでしょう。