他人事じゃない!不妊治療にかかる費用とは?

家計のお金のことを考えるときは、人生の大きなイベントである「ライフプラン」を考えるのが効果的。
結婚、出産、住宅購入、子どもの進学など…将来にかかる大きな出費をイメージすることで将来の不安を少しでも解消することができるのです。
なかでも「出産」は一大イベント。
子どもが欲しいと考えている夫婦は6~7割います。
ですがなかなか子どもを授かれない…という場合には「不妊治療」という選択肢も入ってきます。

今回は、そんな「不妊治療」について、お金の面から考えていきましょう!

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今回も一緒に学んでいこう♪

今や不妊治療は普通のこと

不妊治療で生まれた子どもは2007年では1.8%でした。
不妊治療により生まれてくる子どもの数は右肩上がりで2019年には7%です。
約14人に1人が不妊治療によるもので学校の1クラスには約2人いることになります!

  • 不妊の心配をしたことがある夫婦は3組に1組
  • 実際に治療を受けた夫婦は約5組に1組

このように不妊治療は特別なものではなく誰でも受ける可能性があるのです。

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ライフプランを考えるときには出産費用と同じように考えておく必要があるんやな~

どのぐらい費用がかかるの?

保険適用対象がある

不妊治療へのネガティブなイメージといえば「高額な費用」です。
不妊治療で子どもを授かれる可能性があっても諦める夫婦は少なくありませんでした…(涙)
今では高度なものでも保険が使えるようになりましたが、不妊治療は医療の性質上、利用には制限がかけられているのです。

  • 治療開始時の妻年齢が40歳未満の場合は1子につき6回まで
  • 治療開始時の妻年齢が40歳以上43歳未満の場合は1子につき3回まで

この制限は女性だけで、男性にはありません。
事実婚でも利用は可能なので柔軟な選択ができるのも嬉しいですよね!

従来の保険適用対象の場合

一般不妊治療として、従来から保険適用されていた不妊治療があります。

各種検査

血液検査、子宮卵管造影検査、精液検査などが含まれます。

タイミング法

医師が妊娠しやすい日を超音波検査や子宮内膜の状態を確認して、正確な排卵日を予想し指導することで妊娠確率を上げます。
不妊治療をスタートするとき、まずはタイミング法から、ということが多いですよ。

排卵誘発法

排卵が起こりにくい、排卵がないなどの障害があるときには排卵誘発剤を使用することで妊娠率を上げます。
飲み薬や注射で投与され、費用は1回あたり数千円~2万円程度。
自然な受精のサポートするような方法で、体への負担も比較的低いのが特徴です。

2022年4月から保険適用対象の場合

人工授精

人工授精はあらかじめ採取した精子を、子宮内に直接注入する方法です。
機械的な響きがありますが精子が入る場所がより卵子に近くなるだけで自然妊娠と変わりません。
タイミング法の延長線上とも考えられますね♪
費用は1回あたり1万円~2万円程度と抑えることができますが妊娠確率は5~10%とされています。

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人によっては複数回の治療が必要になることもあるんやって!

体外受精・顕微鏡受精

保険適用前は1回あたり50~70万円と高額だったのが体外受精や顕微鏡受精です。
不妊治療が高額というイメージはここから来ています。
しかし、保険適用されるようになったことで1回あたり約20万円と大幅に負担が下がりました!

体外受精は採取した卵子と精子を人の手によって受精させます。
体外受精は培養液の中で混ぜ合わせて受精させる方法で自然に近い方法です。
顕微鏡受精は精子の数が少なかったり、活発ではなかったりする場合には卵子に精子を注入します。
その後、受精した卵子が細胞分裂を起こすのを培養して、観察・検査で良好だったものを子宮内に送り込みます。
自然妊娠で行われるステップを省略できるので他の方法と比べて妊娠可能性が高い特徴があるんですよ!

高度医療費制度でより負担は減る

不妊治療での費用が保険適用になったとはいえ、体外受精は1回あたり数十万円と大きな負担です。
妊娠確率が高いとはいえ何度も治療をしないと授かれない可能性もありますよね。
確実ではないのに高額な金額が支払うのはやはり躊躇してしまうのではないでしょうか?

そこで登場するのが高額医療費制度です。
高額医療費制度は長期入院や高度医療が必要で医療費の自己負担が高額になってしまった人を助けてくれる制度です。
高額医療費では1ヶ月単位で計算したときに21,000円以上の自己負担が対象となります。

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体外受精のような高度な不妊治療であれば対象になりやすいな♪

高額医療制度は収入に応じて段階的に上限金額が設定されています。
例えば年収が300万円から600万円であれば1ヶ月の上限が80,100円+(医療費-267,000円)×1% となる人が多いでしょう!

ただし、不妊治療にかかった費用が全て対象になるとは限りません。
費用についてはあらかじめ詳細に確認した方が安心ですね♪

【動画あり】知っておきたい!いざというときの【高額医療費制度】についてを簡単解説!https://wl.worbo.net/bangai/%e3%80%901%e5%88%86%e3%81%a7%e5%ad%a6%e3%81%b9%e3%82%8b%e3%80%91%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%8a%e3%81%8d%e3%81%9f%e3%81%84%ef%bc%81%e3%81%84%e3%81%96%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%a8%e3%81%8d/

まとめ

不妊治療を利用する人は少しずつ増えてきており、今後も保険適用の広がりにより加速するかもしれません。
不妊治療は保険適用されても1回あたり約1万円で複数回治療を必要とすることもあります。
誰でも受ける可能性がある不妊治療。
将来、子どもが欲しいと思っているなら、不妊治療の可能性も考えてお金を考えるのも必要かもしれませんね♪

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今回もお疲れさまでした!

 

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