「老後2000万円問題」が持ち上がって以降
一般の方の間でも資産形成としての投資が広まりつつあります。
今回はそんな投資の中でも初めての方にもおススメの
「つみたてNISA」について
特徴や始め方について説明していきます。
目次
【1】「つみたてNISA」とは
つみたてNISAは
あらかじめ選んでおいた金融商品(投資信託)を毎月一定額
自動的に買い付ける積立投資です。
特徴として以下の点があげられます。
- 年間40万円まで、投資で得た利益が非課税
- 最長20年間、非課税で投資できる
- 投資の方法は「積立投資」のみ
- 投資対象は、金融庁の基準をクリアした投資信託
- 1,000円単位から積立てが可能
- .いつでも引き出し可能
確かに、毎月決まったお金を積み立てる点ではそういえます。
違いは、つみたてNISAは積み立てたお金で投資信託を買い
運用していく点です。
また、預金よりつみたてNISAの方が利回りが良く
預金の利息には税金がかかりますが
つみたてNISAは非課税です。
元本割れのリスクはゼロではありませんが
つみたてNISAに関してはそのリスクは低く抑えられています。
何か目的があるわけでなく
とりあえず毎月貯金をしているという人は
そのお金をそのままつみたてNISAに振り分けてもいいかもしれません。
つみたてNISAについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
(【動画あり】【はじめての資産運用】NISAとつみたてNISAについて解説します!)
【2】時間分散とドルコスト平均法
確かに、つみたてNISAも投資信託である以上
元本割れのリスクはありますが
積立投資による時間分散やドルコスト平均法により
リスクを低減しています。
ドルコスト平均法とは
価格変動する商品を長期にわたって(時間分散)
一定額買い続けることで
平均買付価格を低く抑える投資法です。
ドルコスト平均法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
(【投資用語から学ぼう】1分★投資初心者に持ってこい!ドルコスト平均法について解説!)
その通りです。
しかも、過去データから算出したつみたてNISAの
平均利回りは1.43%~3.84%です。
もちろん、投資する商品の種類や投資期間でも変わりますが
それでも銀行に預けておくよりは得なのがわかるはずです。
【3】つみたてNISAの始め方
ようやくドム君が乗り気になってくれたようなので(笑)
つみたてNISAの始め方を説明していきます。
①金融機関を決める
まず、つみたてNISAの口座を開くための、金融機関を選びます。
つみたてNISAは1人1口座のみ開設可能です。
SBI証券と楽天証券が2大ネット証券と言われており
このどちらかを選ぶ人が多いです。
②口座を開く
つみたてNISAの口座開設には
まず総合口座を開く必要があります。
つみたてNISAの口座は
この総合口座の中に別枠で作るようなイメージです。
口座開設の申込はネットで行い
通常、申込みから1週間程度で開設できます。
③入金する
口座が開設されたら、積み立てる金額を決め、入金します。
給与が振り込まれる口座など
指定の口座から自動的に引き落とされるようにしておくと
積み立て忘れがありません。
④投資する商品を決める
つみたてNISAの投資信託は金融庁が選んだものであるため
どれも比較的安全性が高いですが
選ぶ際は「投資対象」「運用方法」「手数料」の
3点をチェックしましょう。
・投資対象
投資信託にはリターンの大きさ順に以下の4つのタイプがあります。
- 外国株式型
- 外国債券型
- 国内株式型
- 国内債券型
しかし、リターンが大きいということは
価格変動などリスクも大きいということです。
リターンとリスク、両方を考慮して選びましょう。
・運用手法
投資信託の運用手法は以下の2つがあります。
- インデックス型…日経平均など、代表的な指数と同じ値動きを目指して運用する商品です。指数連動のため、運用コストを抑えられ、結果がファンドマネージャーの能力に左右されません。
- アクティブ型…指数/指標の値動きを上回ることを目指して運用されるものでインデックス型よりコストがかかり、結果がファンドマネージャーの能力で変わってきます。
インデックス投資についてはこちらの記事も参照ください
(長期的に積み立てに向いている【インデックス投資】って何?)
・手数料
投資信託における1番大きなコストは信託報酬(運用コスト)です。
これは投資信託を続ける限り毎日差し引かれます。
つみたてNISAの投資信託は
信託報酬が一定以下のものしかありませんが
それでも同じような商品ならコストが低い方を選びましょう。
運用が長期にわたれば、少しの差が積もり積もって大きな差になります。
⑤運用状況を確認する
運用状況は各金融機関のWEBサイトから確認できます。
気になるのは損益状況だと思いますが
長期積み立て型であるつみたてNISAでは
日々の損益に一喜一憂する必要はありません。
それより、積み立て期間と、どれだけ資産が積み上がったかを
チェックするようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
つみたてNISAは少額から始められ
リスクの抑えられた初心者向けの積立投資です。
気になっている方は
まずは無理のない額から始めてみてもいいかもしれません。
20年後、あの時始めておいて良かった
と思うかもしれませんよ?