このシリーズは投資用語から学んで、投資への不安を無くしていくことが目的です。
今回の章は円高と円安について簡単に解説します。
1分で読破できるので、気軽にお読みください。
目次
「円高」と「円安」について解説
円高とは?
円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のこと(出典:日本銀行「円高、円安とはなんですか?」より
円安とは?
円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のこと(出典:日本銀行「円高、円安とはなんですか?」より
円高や円安には、
「円がいくら以上」だと高く
「円がいくら以下」だと安い
といったような一定の数値が存在するわけではありません。
円高、円安の例を見てみよう
ここでは、オーソドックスに、「米ドル」と「円」を比較して見てみましょう!
と、その前に「為替」について簡単に解説しておきます!
為替とは
為替とは、現金の代わりに、手形や小切手などで決済を済ませる方法です。
米ドルや、円のように異なる国の通貨の交換比率のことを
外国為替相場(レート)
と呼ばれます。
外国為替市場で、需要と供給により決まっていきます。
為替については、別章で解説しているので割愛しますので、ここでは
「人気の通貨は市場で決められる」
程度で認識しておいてください。
円高、円安の例を見る
本題に戻ります。
例えば、現在の為替レートを
1ドル100円
と仮定します。
もし為替レートが1ドル80円に推移した場合・・・
円高、ドル安
となります。
逆に、1ドル100円から、1ドル120円に推移した場合・・・
円安、ドル高
となります。
なぜ為替が変動するのか?
それでは、なぜ為替変動が起きるのでしょうか?
簡単に言えば、金融市場で
「その通貨が欲しい!」
という人と
「その通貨手放します!」
という人が、通貨の売買を行うことで為替変動が起きることになります。
為替変動が私たちの生活にどのように影響するの?
この章も、最後になります。
それでは、為替変動が起きると実生活にどのような影響が及ぶのか例を見ながら理解を深めていきましょう!
ここでは、わかりやすいように以下の表を仮定します。
例えば、上記の仮定のもとで
米国産の100ドルのTシャツが、日本において1万円で売られていたとします。
その後、何らかの影響により大幅な円高要因が起き、円の価値が1ドル80円まで上がりました。
そうなった場合、同じ100ドルのTシャツ(日本では1万円の売価)が、8千円に値下げされるかもしれません。
しかし、米ドルでの売り上げはTシャツ1枚あたり100ドルで変わりません。
この場合、米国に拠点を置いている企業が、米ドルで決算することによって、自国(ここでいう米国)での企業利益はマイナスになりません。
日本でこのTシャツを買う消費者目線からすると、2千円お得に手に入れられたことになるわけです。
一方で、この米国に拠点を置く企業からすると、以前より沢山の人が購入してくれる(可能性)ので
仮に値下げをした場合でも、Tシャツの売れ行きが好調になり、企業として「米ドルベース」での儲けが増えます。
まとめ:【超初級】1分で学べる★意外と知らない「円安」と「円高」について解説!!〜投資用語から学ぼう〜
今回の章では円高と円安について解説しました。
円高・円安とは
外貨の通貨の価値に比べて円の価値が高くなることを「円高」
逆に低くなることを「円安」と呼びます。
例えば、「ドル」と「円」というように、ある比較するものがあってこそ、円高円安と表現されます。
円高
もし為替レートが1ドル80円に推移した場合・・・
円高、ドル安
となります。
円安
逆に、1ドル100円から、1ドル120円に推移した場合・・・
円安、ドル高
となります。
なぜ変動する?
簡単に言えば、金融市場で
「その通貨が欲しい!」
という人と
「その通貨手放します!」
という人が、通貨の売買を行うことで為替変動が起きることになります。