【1分で学べる】今更聞けない!そもそも消費税ってなんで10%になったんだっけ!?

消費税が8%から10%に上がってから

早、幾星霜…

質問者の写真
いやいや、そんな経ってないわ。まだ3年前やで!

 

そうでした!笑

でも上がるときは結構騒いだのに

今となってはすっかり定着

みんな納得してる感がありますよね。

解答者の写真
言われてみれば…確かにそやなぁ…

 

ということで、ここらでもう一度

消費税がなぜ10%になったのか

また、その使い道についておさらいしていきましょう。

質問者の写真
よっしゃ、今回も一緒に学んでいこう!

 

1消費税とは

解答者の写真
そのくらい分かってるで。買い物すると払うやつやろ!?

 

そうです。

ただし、実際に税金を国に納めているのは店側

つまり事業者です。

☆ワンポイント用語解説
消費税のように税の負担者と納税者が異なる税を「間接税」といいます

 

また、消費税には国に納める分と

都道府県に納める分があるため

国税であり、地方税でもあるといえます。

質問者の写真
その内訳はどうなってるんや?

 

2021年時点での消費税率および地方消費税率は

以下のようになっています。

  • 国に納める消費税率 7.8%(軽減税率6.24%)
  • 地方消費税率 2.2%(軽減税率1.76%)

※国税庁HPより

2消費税の使い道

消費税の使い道として一番大きなものは

社会保障費です。

医療や年金、介護など、国民生活の基盤を

支えるために使われています。

次に使い道の割合が大きいのが国債費

つまり国の借金返済のために使われています。

解答者の写真
確かにどちらも国民が平等に負担すべきものやな

 

その他にも道路や災害対策などの公共事業や

警察や消防といった公的サービスの充実のために

使われています。

質問者の写真
なるほど…せっかく皆が納めたものなんだから無駄なことには使って欲しくないな

 

3消費税が10%に引き上げられた理由

ではなぜ消費税が8%から10%に

引き上げられたかというと

増加する社会保障費に対応するためです。

解答者の写真
確かに少子高齢化やなしなぁ。でも社会保障費は保険料で賄ってるんやないのか?

 

ドムくんの言う通り

少子高齢化の影響で日本の社会保障費は

ここ30年でおよそ3倍になっています。

それを保険料だけで賄おうとすると

現役で働いている世代に負担が集中してしまいます。

解答者の写真
なるほど。それで小金を貯め込んでいるご老人方にも広く平等に負担してもらおうってことやな?(ニヤリ

 

小金を貯め込む老人…。

言い方はともかく(苦笑)

確かに消費税は年齢や所得の高低を問わず

国民に広く平等に税負担をしてもらえる点で

優れています。

また、徴収漏れが少なく

安定した税収といえます。

 

現状では足りない社会保障費は国債の発行

つまり国の借金で補っています。

それはそのまま次の世代への負担として

残ってしまいます。

消費税の増税は現在の社会保障費を

広く皆で負担することで

次世代への借金を少しでも減らす目的もあるのです。

質問者の写真
ポイントは社会保障費の増大と平等な税負担やな

 

4消費税率が上がると景気が悪くなる!?

ところで消費税増税の議論が出ると必ず懸念されるのが

消費が落ち込み、景気が悪くなるということです。

10%へ増税された際もそうした話が出ました。

しかし、実際3年経ってみてどうでしょう?

解答者の写真
良くはなってないけど、そこまで悪くなった感じもしないな

 

そうなのです。

増税当初は一時的に消費は落ち込みます。

しかし、しばらくすると持ち直すことは

過去のデータから明らかになっており

実際、今回もそうなっています。

 

もし、消費税と景気が連動するならば

スウェーデンやデンマークなど

日本の倍以上の消費税が課されている国は

常に不景気ということになります。

 

しかし、もちろんそんなことはなく

むしろ「IMD国際競争力ランキング」では

両国とも日本より上位に位置しています。

質問者の写真
でも日本ではどうしても消費税増税はマイナスのイメージがあるなぁ

 

それはもしかしたら

消費税が上がったことで受けられる恩恵を

国民が感じていないせいかもしれません。

 

本来、消費税が上がり、社会保障が充実すれば

将来への不安がなくなり

人々は安心してお金を使えるようになるはずです。

現に消費税率の高い北欧の国々ではそのような

「高福祉」によるお金の「好循環」が生まれています。

 

しかし、日本ではまだまだそうなっていません。

質問者の写真
しっかり消費税が社会保障に使われて皆が安心を実感できることが大切やな

 

特に10%への増税に際し

政府はその使い道に関し

これまでの医療や介護など「対高齢者」に加え

子育て世代へもその恩恵を拡充するとしています。

具体的には下記のような取り組みがあげられています。

  • 待機児童の解消
  • 幼児教育・保育の無償化
  • 高等教育の無償化などがある。
質問者の写真
本当にそうしたことが実現されるか、充実するか見守っていく必要があるな

5消費税を考えることはこれからの暮らしを考えること

消費税増税が社会保障費増大に対応するものであることは

前の章でお伝えしました。

その増大額は毎年1兆円と言われています。

 

そのため、政府は2008年に消費税において

下記のような閣議決定をしています。

 

「これから増税した分は全て医療、介護、年金

子育てといった国民の社会保障だけに充てる」

 

このことは2009年3月に

「改正所得税法」にも法律として

明記されました。

解答者の写真
おぉ。そうなんや!?だったらなおのこと、使い道はしっかりチェックしなきゃやな!

 

そうした意味では、消費税10%というのは

現在の社会保障を維持するために

最低限必要なものいうことになります。

 

ですから、消費税を下げたければ

何かを我慢する必要があるし

さらに手厚い保障を望むなら

それは増税とセットで考えるべきということになります。

 

消費税を考えるということは

国にどこまでの安心や保障を望むかを考える

ということでもあるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は身近な税である消費税について

説明しました。

 

これからはコンビニでお弁当を買う時にも

チラリとその使い道について思いを馳せてみては

いかがでしょうか。

 

ぜひ、私達の暮らしを支え、豊かにし

将来に安心をもたらすために使って欲しいですね。

 

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