一人暮しの家計において、食費は変動費の中で大きな割合を占めます。
家賃などの固定費と違い、変動費は工夫次第で節約できます。
つまり、食費を節約すれば月々の支出を効率よく抑えられるということです。
その通りです。
2021年の厚生労働省の統計局の調査によると、一人暮しで自炊をしている人の一ヶ月の食費は平均3万円弱。
それに対して、完全外食派の人は7万円程かかっていたそうです。
そうですね。
これだけ見ると、自炊した方がいいと思いますよね。
けれど、料理が苦手だったり、面倒だったり、忙しかったりで、どうしても自炊したくない・できない人もいるでしょう。
そこで今回は、食費の一番の節約は自炊だとわかった上で、そででも外食派を貫きたいあなたへ、自炊以外の節約法と、副業をおススメしたいと思います。
それも後ほど説明しますので、ぜひ最後までお読み下さい
目次
1 食費は手取り額の15%以内に納める
食費は手取り額の15%以内に納めるのが基本とされています。
具体的な手取り額でいくつか例をあげてみましょう。
- 手取り額 20万円→食費3万円
- 手取り額 30万円→食費4.5万円
- 手取り額 40万円→食費6万円
➀の食費3万円は先ほど挙げた、自炊している人の食費の月平均と変わりません。
外食でその金額に抑えるには相当の節約が必要ということになります。
外食をしている人は、まずは自分の食費がこの15%以内に収まっているか確認してみましょう。
収まっていない人はもちろん、収まっている人も、外食は自炊よりお金がかかっていることを考えれば、節約の習慣を身に付けておくにこしたことはありません。
2 外食派ができる食費節約術
ではここからは、外食派の人へ向けた食費節約術をお伝えします。
➀水筒生活を徹底する
外で飲み物をちょこちょこ買うと、それだけで出費がかさみます。
たとえば、2日に1度、500mlのペットボトル飲料を140円で買っていたとします。
それだけで月に2000円程かかることになります。
ですから、自炊をしないなら、せめて飲み物は自前にしましょう。
麦茶の水出しパックなど、水と一緒にポットに放り込んで冷やしておくだけです。
時間にして1分もかかりません。
これならどんなに忙しい人もできるでしょう。
とにかく、家の中はもちろん、外でも水筒を持ち歩き、飲み物は買わない、これを徹底しましょう。
➁ご飯は“自炊”する
麦茶より手間はかかりますが、お米を炊くのも簡単です。
研いで炊飯器に入れてスイッチを押すだけです。
無洗米を使えば研ぐ必要すらありません。
たとえば、夕食に毎回千円以上かけて外食している人が、お米を炊き、300円のおかずだけで済ませるようにしたら、月に2000円以上の節約になります。
700円のお弁当を買っている人でも月に1000円ほどの節約になります。
➂クーポンを利用する
外食するときは、なるべく割引クーポンが使えるお店を選ぶようにしましょう。
お店独自のアプリやLINEでクーポンがもらえることもありますし、「ぐるなび」や「ホットペッパーグルメ」など、クーポンアプリを使うのもいいでしょう。
3 食費以外の出費を抑える
ここまで読んでわかるように、外食しながらの食費節約には限界があります。
これだけでは、最初にお伝えした自炊派との4万円の差は埋まりません。
それでも外食を諦めたくないなら、食費以外のところで節約するしかありません。
➀削れる光熱費は徹底的にカットする
電気、ガス、水道それぞれ、日々のちょっとした工夫で節約ができます。
電気代でいえば、エアコンは温度を一定にしてつけっぱなしにする方が節約になります。
それ以外の家電はスイッチ式コンセントにし、こまめなオン・オフを心がけましょう。
お風呂は、冬以外はシャワーのみにした方が水道代とガス代を節約できます。
節水シャワーヘッドにすればより効果があるでしょう。
➁スマホ・ネット代を抑える
スマホやネットは各社から料金を抑えられる様々なプランが出ています。
なんとなく契約時と同じプランを継続している人は、一度見直してみましょう。
今の使用状況に合った、お得なプランがあるかもしれません。
また、格安SIMに乗り換えるのも1つの手です。
格安SIMについては、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
【支出を減らす】スマホ代で月7千円は大損している!格安SIMを使いこなして生活費に余裕を!
また、ネットの光回線を引く場合は、スマホとセットにしましょう。
キャリアにもよりますが、月1,000円ほど通信料がお得になります。
➂娯楽費を抑える
外食派の人は、食べることが趣味だったりするかもしれませんが、いずれにせよ、外食する以上は他の娯楽での出費は抑えましょう。
ゲームなどでの課金を抑えたり、旅行も回数を減らすようにしましょう。
映画や本は、エンタメ系サブスクや図書館の利用がおススメです。
また、外食以上にお金がかかるのが“外飲み”です。
安い居酒屋もありますが、それでもお酒が絡むと普通の外食よりさらにお金がかかります。
できればお酒は家飲みに切り替えましょう。
友達と飲む時もオンライン飲み会を提案してみましょう。
そうですね。
それならどうするか、節約で限界があるなら、あとはもう稼ぐしかないですよね。
4 自炊しないことのメリットを最大限活用する
自炊しないということは、料理や後片付けといった時間や労力がかからないということです。
考えようによっては、これは大きなメリットです。
外食派の人は、外食で浮いた時間や楽できた分の体力を副業に振り向けて、稼いでみてはどうでしょう?
クラウドソーシングが普及した今、パソコン1つあれば個人でも稼げます。
努力と工夫次第で、外食代をカバーするくらいなら稼げるようになるでしょう。
それこそ、食べることが好きなら、お店のレビューを書くなど、外食で得た知識や情報をマネタイズしてみましょう。
まとめ
自炊と外食では、節約という面ではどうしたって自炊に分があります。
しかし、いくら自炊の方が節約できるといっても、外食派の人が無理して自炊したところで、辛いだけで続かないでしょう。
それならば、自炊以外の出来る節約をし、あとは、「食べた分は稼いでやる!」という意気込みで副業にチャレンジしてみるのも1つの手です。
この記事が自炊派の人へのエールになるとともに、発想の転換のきっかけになることを願っています。