今回は”住民税”について詳しく解説していきます
給料明細を見ると毎月引かれている
「住民税」という項目。
話題のふるさと納税と関係あるらしいけど
会社員は処理をすべて会社側がしてくれるし
馴染みが薄いですよね。
目次
住民税ってなんだろう?
税金は国に納めるものと
県や市町村に納めるものと
大きく分けられています。
住民税は後者に分類されています。
その住民税は
都道府県税と市町村民税に
枝分かれをする形になっています。
住民税は
地方自治体のさまざまな公共サービスに使われます。
例えば
図書館、学校、ゴミの回収・処理も
住民税から賄われているのです。
毎月引かれる住民税が身近な存在に感じてきませんか?
どうやって住民税は計算されているの?
自分で計算する必要はない!
会社員であっても
確定申告をする場合がありますよね。
確定申告では
所得など自分で計算をする場面が発生します。
ですが
住民税はそういった場面も発生しないのです!
年末調整や確定申告を行ったときの所得のデータは
住んでいる市町村に自動的に伝わるようになっています。
市町村が住民税の額を計算してくれから便利ですね ♪
決定した住民税の金額は
会社員だと自宅に送られることはありません。
勤めている会社に送付をされるのです。
よく思い出すと春過ぎたころに
会社の総務部門などから
住民税の金額が記載された紙が渡されているハズです。
市町村によって住民税の額は違う!
この税率
実は全国共通ではありません。
地域によって人口、気候など事情が異なるからです
工場がたくさんある地域
農業中心の地域かなど
財政面でも違いが出てきます。
さまざまな事情を反映させるために
差が生まれているのです。
そんな住民税は
都道府県分と市町村税分に分かれています。
都道府県分と市町村税分はそれぞれ2つのものを合計したものです。
- 一律の金額である「均等割」
- 前年所得金額によって変動する「所得割」
例えば、三重県桑名市の例を見てみましょう。
[均等割]
県民税均等割額 2,500円
市民税均等割額 3,500円
計6,000円です。
[所得割]
税率は
県民税が6% 市民税が4%
計10%となっています。
そして、所得割を計算する式は以下のとおりです。
( 前年中の所得金額 - 所得控除額 )× 住民税率10% - 調整控除額
例えば
所得金額が340万円
所得控除額が200万円
調整控除額が5千円とすると
( 340万円 – 200万円 )× 住民税率10% – 5千円 = 13万5千円
均等割と所得割を足して
14万1000円が住民税となります。
大阪市は均等割額が5,300円で
桑名市より700円安くなっています。
住民税率は
府民税2% 市民税8%
合計は10%と同じでも内訳は違いますし
調整控除額の金額は異なります。
こうしてみると地域によっても
こんなに差があるなんて
びっくりですね!
住民税っていつ納めているの?
支払う時期はいつ?
会社員だと
実生活では支払う時期を
意識する機会はないでしょう。
毎月天引きされる住民税を
会社が代わりに納めてくれるからです。
ですが
転職など一時的に自分で住民税を支払う可能性がある
将来独立をしようと考えているという場合にも
住民税の支払い方を知っておいたほうが得ですよ♪
住民税は毎年6月から翌年の5月までが
1つの期間になっています。
会社員は「特別徴収」として
会社に納税額の通知が送られます。
一方
会社員以外は「普通徴収」です。
4月下旬から6月頃に
納付書が自宅に郵送されてくるでしょう。
ですが
1回で支払う必要はなく
4回に分けることができるので
慌てないでくださいね。
期日は原則として
6月末日、8月末日、10月末日、翌年の1月末日
となっています。
会社を退職した場合の注意点
退職をすると
住民税を自分で支払う必要があります。
退職後は
基本的に会社側が「普通徴収」への
切替えを行ってくれるでしょう。
普通徴収への切替えは
大きく2パターンあります。
【6月~12月に退職した場合】
退職翌月以降の分について
退職後に市町村から納付書が送付されてきます。
【1月~5月までに退職した場合】
退職月から5月分までの分を
最後に支払われる給料ですべて徴収します。
※給料支払日の設定により
「月」の数え方が1ヶ月ズレることもあります。
退職後に支払うことになるということが
スッポリ抜け落ちていることが多いでしょう。
退職から転職までの期間
どうにか貯金で大丈夫だろうと思っていたら
数十万円分もの納付書が送られてきてパニック…(涙)
なーんてことがないよう
心配な方は会社の担当窓口にて
問い合わせをしておきましょう。
住民税の支払い方
普通徴収では
送付されてきた納付書で
支払いが可能です。
銀行窓口・コンビニ・インターネットバンキングと
身近な場所で支払えるので便利ですね♪
支払い忘れが心配という方は
口座振替もOK。
市町村の窓口で
口座振替申込書を貰って提出するだけで
簡単に切替えができちゃいますよ。
まとめ
住民税は
会社に勤務する人にとっては
毎月天引きされる
1つの項目に過ぎないかもしれません。
住民税によって賄われているんですね!
住民税の仕組みを
しっかりと勉強をしておかないと
転職や独立という新しい船出で
いきなり出鼻を挫かれることも!
そうならないように
今のうちに勉強しておきましょう♪