![質問者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/09/dom-joy.png)
仕事中のケガや病気は
労災保険が手厚くカバーをしてくれますが
プライベートのときはどうでしょうか?
ガン治療など長期入院で
仕事を休んでしまうと
お給料を貰うことはできません…。
これからの生活
どうすりゃいいんだ~!と
頭を抱えてしまいますよね(涙)
そんなときに活躍するのが
傷病手当金なんです!
目次
傷病手当金ってなに?
傷病手当金とは
会社員などで健康保険に加入している人に
支払われるお金のこと。
自営業などが加入する
国民健康保険は原則対象ではありません。
傷病手当金は治療などで
働けない期間のお給料を補うために
設けられた制度です。
いくらお金を貰えるのか
「1日につき、傷病手当金の支給を始める日の属する月以前の
直近の継続した12ヶ月の各月の標準報酬月額を平均した額を
平均した額の1/30に相当する額の2/3に相当する金額」
が貰える金額です。
![解答者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/12/02-e1638597916247.png)
簡単に言うと
「一ヶ月間休んだとしたら、月給の2/3くらい貰える」
ということ。
月給が20万円なら13万3千円くらいになります。
十分とは言えませんが
毎月かかる家賃水道光熱費などは
カバーできるイメージですね♪
支払われる期間とは?
傷病手当金は休んだ日に対して支払われます。
その期間は、最初の支給の対象日から
通算して1年6ヶ月です。
「通算」で1年6ヶ月なので
体調が良くなって職場復帰したものの
また体調が悪くなってしまって休んでしまった…
という場合にも傷病手当金をもらうことができますよ♪
令和4年1月1日より前は
「通算」されませんでしたので
1年6ヶ月を超えると受給できなくなる問題がありました。
つまり、法改正に今までより長く受給が可能になったのです◎。
![解答者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/12/03-e1638598016332.png)
また、通算1年6ヶ月を超えた場合
症状によっては別の制度である
「障害年金」を受給することも可能です。
ですが、両方貰えるということはなく
金額は調整されてしまいます。
もし複数の病気を抱えているなら
病気ごとにカウントされますが
支給期間が重なった場合でも貰える金額が2倍
とはなりませんので注意してくださいね。
貰うための条件とは?
傷病手当金を貰うための条件は3つあります。
- 療養のため
- .働くことができないため
- 待機期間を満了している
それぞれについて見ていきましょう!
療養のため
休んでいる理由が
ケガや病気によるものじゃないとダメですよ~
ということ。
これは療養のためであれば
自宅で静養することも含まれていて
必ずしも病院などで治療を受けていたり
入院していたりする必要は無いということです。
ただし、医師から支給対象の状態であるとの
意見書などは必要になります。
当然ながら、美容整形手術のように
療養にあたらないものは対象になりません。
また、現実的にはあまり考えにくいことですが
働くことができなくても療養の必要がなければ
対象にはなりません。
とはいえ傷病手当金は
柔軟な運用がされていて
入社して健康保険に加入手続きをする前の療養も
対象にしてくれますよ。
働くことができないため
業務内容や報酬の有無など
広い視点から判断され
一律に決められてはいません。
本業とはまったく関係がない副業をしていたり
会社で一時的に軽い仕事をしていたりする場合であっても
「働くことができない」と判断されることもあるのです!
また、休業するほどの傷病ではないけど
遠方で通院のため事実上働けない場合や
業務に復帰すると悪化すると考えられる場合も
「働くことができない」と認められることが
多いですよ◎
待機期間を満了している
待機期間というのは
「3日間継続して」休んだかどうかです。
3日以内の休みで仕事に復帰できるなら
それほど生活は困りませんよね?
この、「3日間継続して休んでいる」
というのがポイントです。
2日休み、1日出勤、1日休みの
合計3日ではダメなんです。
3日間に有給や休日が入っていても問題はなく
待機期間は成立します。
働くことができないというのは
出勤日に対してではないということです。
待機期間が必要なのは最初だけです。
一度復帰したけどまた療養するときは
待機期間の問題はありませんよ♪
手続きについて
傷病手当金の支給申請書は
「本人(被保険者)」「会社」「療養担当者」
に分かれています。
手続きは本人がすることになっています。
![解答者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/12/07-1-e1638599021670.png)
会社と病院等に記入を依頼して
全て揃ったら加入している
全国健康保険協会または健康保険組合に提出します。
申請は1ヶ月ごとでも全てまとめてもOK。
・「本人(被保険者)」
健康保険番号、住所氏名、振込先の口座情報
簡単な申請内容、他制度の利用状況確認を記入します。
・「会社」
所属する会社の担当者に依頼しますが
会社側から傷病手当金について
案内されるケースも多くあります。
その場合、会社側が本人用も作成をしてくれることがあります。
全国健康保険協会などに提出までしてくれることもありますが
任せきりにせず、原則は自分が行う手続きであることは
忘れないようにしましょう!
・「療養担当者」
病院窓口で依頼し、その際に作成料として
数千円かかることがほとんどです。
即日貰えることもあれば
後日となる場合もありますので
あらかじめ病院等に確認しておくと良いでしょう。
提出すると全国健康保険協会などから自宅に
「支給決定通知書(振込通知書)」が郵送されます。
休業したどの期間が対象であるか
振込金額、予定日、銀行口座などが記載されています。
申請から振込までは早ければ7日~10日程度ですが
手続きに時間がかかることも多いので
1ヶ月程度かかると思っていた方が吉です◎
まとめ
傷病手当金はプライベートのケガ・病気が対象で
実はお世話になる機会が多い制度です。
対象もとても広くて柔軟な運用となっていて
通算で1年半と長い期間なのも安心ですよね♪
申請用紙の実物をみて難しそうに感じても
自分で書かなければならない部分は限られていて
内容自体は簡単♪
会社の担当者がリードしてくれる場面が
多いかもしれませんが
他人任せにしないで
しっかり制度を勉強しましょう!
![質問者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/12/05-e1638598375800.png)