あなたは
「ねんきん定期便」を
ご存じですか?
あなたが20歳以上であれば
あなたの元にも定期的にハガキか封書で
届いているはずです。
そう言われてみれば存在は知っているし
届いたこともあるけれど
しっかり中身を見たことはない
という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は
「ねんきん定期便」の見方を
解説していきます。
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目次
1公的年金の仕組み
「ねんきん定期便」は
主にあなたが受け取る
年金についての情報が
記載されています。
ですからその前提として
年金とは何ぞや?
という基本のところを
軽く抑えてから本題に入りましょう。
日本の年金制度は
日本に住んでいる20歳以上60歳未満の
すべての人が加入する
「国民年金(基礎年金)」と
会社などに勤務している人が加入する
「厚生年金」の
『2階建て』の構造になっています。
その上で、職業や立場によって
被保険者は第1号から第3号まで
3つに区別されます。
しかしここではザックリ
被保険者全員が将来受け取れるのが
1階部分にあたる「国民年金」で
会社員や公務員はそれにプラスして
2階部分の「厚生年金」も受け取れると
理解しておきましょう。
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2「ねんきん定期便」とは
年金についての仕組みがわかったところで
いよいよ「ねんきん定期便」の説明をしていきます。
「ねんきん定期便」は
社会保険庁が2009年4月から郵送を開始した
年金に関する通知書で
内容は以下の通りです。
- 今までの保険料の納付実績
- 現時点での将来受給できる年金の見込み額
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2-1いつ、どんな人を対象に届くのか
「ねんきん定期便」は
国民年金および厚生年金保険の加入者(被保険者)に
郵送されます。
届くタイミングとしては
対象者の誕生月であることが多いです。
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3「ねんきん定期便」の見方
さて次に具体的な見方を説明していきます。
「ねんきん定期便」には
封書とハガキの2タイプがありますが
今回はハガキタイプで説明します。
見るポイントや項目は
封書タイプも同じです。
また、対象者が50歳以上か未満かで
若干内容が異なりますが
今回は50歳未満の方で説明します。
3-1表面の項目の説明
まずは表面の項目から
説明していきます。
3-1-1「照会番号」とは
表面の中央に照会番号という
番号が記載されていますが
これは問い合わせの際に使います。
直接年金の内容とは関係がないので
さしあたりスルーして構いません。
3-1-2「これまでの加入実績に応じた年金額」とは
「照会番号」のすぐ下に棒グラフがあり
「これまでの加入実績に応じた年金額」
という欄があります。
これが、その人が今まで納めてきた
保険料から計算した
現時点で将来もらえる年金額となります。
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そうした不安を持つ人もいるかもしれませんが
あくまでこの数字は「現時点」のものであり
今後納付を継続していくことで増えていきます。
3-1-3「最新の月別状況です」とは
表面、右ページに「最新の月別状況です」
という欄があります。
ここに載っているのが
直近の加入記録になります。
「加入区分」は会社員の方であれば
「厚年」となっているはずです。
また、「標準報酬月額」は62万円
「標準賞与額」は150万円が上限
となっています。
そのため、実際の給与や賞与がそれ以上の場合は
上限額が記載されます。
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3-2裏目の項目の説明
続いて裏面の説明です。
裏面は大きく分けて
横3段に分かれていますので
1段ずつ説明していきます。
3-2-1「これまでの保険料納付額(累計額)」とは
1段目が
「これまでの保険料納付額(累計額)」です。
これは言葉通り
これまでの納付額の総額となります。
3-2-2「これまでの年金加入期間」
2段目は
「これまでの年金加入期間」です。
この欄は上段が「国民年金」の加入期間
下段が「厚生年金保険」の加入期間になっています。
なお、これまでの加入期間の合計である右端の
「受給資格期間」が「120月」以上になると
原則65歳から年金を受け取れるようになります。
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3-2-3「これまでの加入実績に応じた年金額」
3段目の
「これまでの加入実績に応じた年金額」は
表面の棒グラフの金額と同じものです。
3-2-4「お客様のアクセスキー」
最後に、裏面右下の
「お客様のアクセスキー」
という番号について説明します。
これは「ねんきんネット」の
ユーザIDを取得するための番号です。
「ねんきんネット」というのは
パソコンやスマートフォンで
いつでも自分の年金の情報を
確認できるサービスです。
興味のある方は登録しておくと良いでしょう。
まとめ
![質問者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/09/dom-joy.png)
今回は年金の仕組みと
「ねんきん定期便」の見方について
説明しました。
人生100年時代と言われる現代
年金だけで長い老後を
安心して過ごせるかどうかはわかりません。
しかし、投資などの
資産形成を考える上でもまずは
今回お伝えした
「自分が将来いくら年金をもらえるのか」を
把握しておくことが必要です。
![質問者の写真](https://wl.worbo.net/wp-content/uploads/2021/12/07-1-e1638599021670.png)
そうした観点からも今度
「ねんきん定期便」が届いたら
じっくり中身をチェックしましょう!