ネット自動車保険が安いということはテレビCMなどで耳にしたことがある人も多いでしょう。
けれど、何となく面倒くさそう、ネットは不安といった気持ちから敬遠している人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ネット自動車保険に興味はありながら、二の足を踏んでいる方へ向けて、ネット自動車保険がおススメな理由を解説していきます。
目次
1 自動車保険は「代理店型」と「ダイレクト型」がある
「代理店型」とは
ディーラなどの代理店が保険契約を行う、従来の自動車保険です。
基本的に契約者は代理店へ行き、担当者と相談しながら契約内容を決めます。
「ダイレクト型」とは
ダイレクト型は代理店型と違い、実店舗がありません。
そのため、契約者がネットで申し込みを行い、契約内容も契約者自らが決めます。
2 なぜネット自動車保険は安いのか
ネット自動車保険が代理店型より安い理由はまさに、契約において代理店を通さないためです。
もう少し詳しく説明すると、自動車保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2つで決まり、ネット自動車保険は「付加保険料」が代理店型より安いのです。
純保険料
保険会社が保険金を支払ための原資となるものです。
この金額は事故が起きる確率や、補償額などを過去の事例から算出して決めるので、各保険会社間で違いはほとんどありません。
付加保険料
人件費や申込書など各種書類の作成費など、保険会社の運営費です。
代理店への手数料もここに入り、ネット自動車保険はこの手数料が不要なため、代理店型より保険料が安く済むのです。
3 ネット自動車保険は安いけれど不安、というのは本当か
ネット自動車保険は安いけれど、いざという時の対応が不安、という声はよく聞きます。
この不安は的を得たものなのか、それともなんとなくのイメージによるものなのか、検証していきましょう。
3-1ネット自動車保険は不安と思われる理由
そもそもなぜネット自動車保険は不安に思われがちなのか、それはネット自動車保険が代理店を持たないことにあります。
代理店がないために不安を抱かれる点は以下の2つです。
- 申込みや契約内容を自分で決めなくてはいけない
- 事故の時に、対面で相談できる人がいない
この2つが本当に不安要素と言えるのか、検証していきましょう。
3-2申込み・契約内容を決めるのは本当に大変か
まず、申込みや契約内容を自分で行うことへの不安ですが、申し込み自体はネット環境があれば保険会社のホームページから簡単に行えます。
たとえばネット自動車保険のチューリッヒのホームページにはトップページの先頭に「お見積り・お申込み」のリンクボタンがあります。
契約内容も今まで代理店型の自動車保険に加入してたのであれば、保険証でその内容を確認すれば自分でイチから考える必要はありません。
また、ネット自動車保険には代理店はありませんが、コールセンターはあるので、不明点は電話で聞くことができます。
それでも自分で出来るか不安という方は、4章でネット自動車保険への申込についてもう少し詳しく説明しているので、確認してみてください。
3-3事故の時、対応するのは代理店ではない
代理店がないと、事故の時、対面で相談できる人がいなくて不安という方もいるかもしれません。
しかし、そもそも、事故対応を行うのは保険会社であり、代理店ではありません。
代理店は示談交渉などの権限をも持たないためです。
ですから、事故時、代理店に行っても話は聞いてもらえるでしょうが、事故対応をしてもらえるわけではありません。
代理店から保険会社へ話がいくだけです。
このことから、事故時の対応について、代理店型とネット自動車保険で実質的な違いはないといえます。
人によっては代理店を間に入れず、保険会社に直接事故の状況を伝えられる方が安心、と感じる人もいるでしょう。
3-4示談交渉力は保険会社によって違いはない
示談交渉に関しては、過去の判例などに基づいて決定されるため、ネット自動車保険だからといって示談交渉力が弱いということはありません。
3-5事故現場に担当者が駆けつけてくれるか
事故対応の実務は保険会社がやるのだとしても、代理店型であれば、代理店の担当者が事故現場に来てくれることもあるのではないか、という方もいるでしょう。
確かに、事故の場所や時間帯によってはそうしたこともあるでしょう。
しかし、ネット自動車保険の中にも警備会社と提携しており、警備会社のスタッフが駆けつけてくれるところもあります。
以上のことから、ネット自動車保険に対しての不安のほとんどがイメージによるものであり、実際的なデメリットはほぼないと言えます。
4 ネット自動車保険申込時の注意点
ここからはネット自動車保険の申込をスムーズに進めるための注意点をお伝えします。
現在の保険の満期日を確認する
現在、別の自動車保険に入っており、初めてネット自動車保険に加入する場合、現在の自動車保険の満期日を確認しましょう。
満期日まで90日以内であることが加入の条件になっているネット自動車保険が多いためです。
改造車はNG
車検に通る合法的なものであっても、改造車はネット自動車保険に加入できないことがあります。
仮に加入できても保険料が割高になり、ネット自動車保険のメリットを感じられないことがあります。
ネット自動車保険への加入を考えているならば、改造車はノーマルに戻す方が賢明です。
事前準備は万全に
ネット自動車保険の見積りには以下の書類が必要です。
事前に用意しておきましょう。
- 車検証
- 運転免許証
- 現在加入中の保険の保険証券
また、現在の自動車保険は「リスク細分型自動車保険」といって、運転頻度や運転地域、エアバッグの有無など、従来より細かい条件から保険料を算出するようになっています。
ネット自動車保険の場合、これらを自分で確認しなくてはいけないため、少し面倒かもしれませんが、保険料に直結することなので、車検証などでしっかり確認しましょう。
まとめ
今回はネット自動車保険について解説しました。
代理店型に比べると加入時の手間はありますが、入ってしまえば月々の保険料は安く済みます。
自動車保険の更新を控えている方や、新たに加入しようとしている方は、ぜひネット自動車保険を検討してみください。